首里・那覇方言音声データベース

品詞別索引:助詞

語彙数:63

1.アーチ(助詞)同時に。<アースン aasjuN(合わせる)。
2.(助詞)か。疑問の助詞。文の末尾に付けて質問文を作る。ン N に終わる語に付く時はそのン Nを ヌ nu に変える。イン。iN.(犬)→ イヌ ヰ。Qqinui.(犬か)ただし、活用する語の「終止形(現在肯定)」に付く場合には ン N を ン m に変える。カチュン。kacuN.(書く)→カチュミ。Kacumi.(書くか)、ワカサン。'wakasaN.(若い)→ワカサミ。'wakasami.(若いか)など。また否定の形に付く時には ン Nを ン nに変える。カカン。kakaN.(書かない)→カカニ。Kakani.(書かないか)、ネーン。neeN.(ない)→ネーニ。Neeni.(ないか)など。また活用する語の過去の形に付く時には、過去の「終止形」には付かず、「音便形+て」の形に付く。アン ヤタン。Qqan 'jataN.(そうだった)→アン ヤッティー。aN 'jatii.(そうだったか)、カチャン。kacaN 。(書いた)→カチー。Kacii.(書いたか)など。また、アン。aN.(そう)、カン。kaN.(こう)などは アニー。Qqanii.(そうか)、カニー。Kanii.(こうか)となる。なお‐ドゥ -duを用いる係り結びの文にも用いうる。なお、疑問詞を用いた質問文は‐ヰ -I で結ばず、‐ガ -ga で結ぶ。
3.ヰー(助詞)よ。ねえ。意志を表す形 (すなわち「未然形」の単独の形)に付く。対等・目下に対する親しみの気持ちを表わす。
4.ヲゥティ(助詞)で。 おもに動作の行なわれる場所を、ときにその時間を示す。<ヲゥティ 'uti(いて。<ヲゥン 'uN )。
5.ヲゥトーティ(助詞)で。において。にあって。
6.(助詞)[1]が。人名・人代名詞などに付いて主格を示す。他の名詞の主格はふつう-ヌ -nu (が)で表わされる。ただし、人を表わす名詞の場合、-シ -Siに終わる形の場合(逆接の-シガ -Siga とは別)、その他の場合にも-ガ -ga の付く例がある。また、-ガ -gaのあとには-ヤ -ja (は)、-ン -N (も)、-ドゥ -du(こそ)などの助詞が付いて-ガー -gaa、-ガン -gaN 、-ガドゥ -gadu などとなることがある。なお、ワン 'waN (わたし)に付く時はワーガ 'waaga(わたしが)となる。ワーガ カチャル ティガミ。'waaga kacaru tigami。わたしの書いた手紙。アリガドゥン ムシカ ワサタドゥン スラバ。arigaduN musika 'wasataduN sjuraba。[あれがどももしか 我沙汰ども しゆらば]彼女がもしもわたしの話でもしたら。[2]の。が。属格を示す。-ヌ -nuの項参照。(M)(F)アリガ シムチ。ariga『simuCi.』彼の本。[3]に。…するために。…しに。 動詞の「連用形」に付く。
7.カイ(助詞)へ。に。目的地を示し場所を表わす語につく。
8.カラ(助詞)[1]から。空間・時間の起点を示す。[2]を。通行する場所を示す。[3]で。通行の手段を示す。[4]から。原料・根拠などを示す。
9.ケー(助詞)よ。「禁止形」に付く。<ウケー ukee (置けよ) 。
10.サーイ(助詞)サーニ saani と同じ。その項参照。
11.サーニ(助詞)で。使用する道具・材料を表わす。サーイ saai ともいうが、サーニ saani の方が上品に感じられる。また、‐ッシ -Qsi ともいう。
12.サミ(助詞)…なのだぞ。…なんだよ。文語で用いることが多い。
13.サラミ(助詞)「であろう」の意を強調して表わす。…であろうぞ。
14.ッシ(助詞)で。材料・道具などを表わす。<ッシ Qsi して。<スン sjuN。「では」は-シェー -see となる。
15.チョーン(助詞)すら。さえ。‐ヤ -ja(は)のあとに用いるようである。
16.ティガロー(助詞)とか。とかいう。
17.ティサ(助詞)とさ。-ディサ- disa ともいう伝聞にもとづくことを人に伝える時用いる。
18.ティシ(助詞)ということ。というもの。
19.ティヤイ(助詞)とか。ティガロー tigaroo ともいう。文語はティヤリ tijari。
20.ティヤリ(助詞)とか。口語はティヤイ tijai。
21.ティル(助詞)という。てふ。
22.テー(助詞)と言い。繰り返して用いることが多い。
23.テーマン(助詞)ても。とて。…したところで。
24.テーン(助詞)ても。とて。…したところで。-テーマン -teemaN と同じ。
25.デムヌ(助詞)…であるから。…であろうものを。…なので。ディヨーリ dijoori の項の例文参照。チチン ナガミタイ ディカヨ タチムドゥラ サトゥヤ ワガ ヤドゥニ マチュラデムヌ。ciciN nagamitai dikajo tacimudura satuja 'waga 'jaduni macurademunu。(琉歌古語辞典阿波根朝松)
26.デンシ(助詞)さえ。すら。だに。
27.トゥ(助詞)と。タルートゥ ジルートゥ。taruutu ziruutu。太郎と次郎と。
28.ドゥ(助詞)ぞ。こそ。強意の助詞で、ふつうあとを連体形で結ぶが例文に見るようにそうでない例もある。‐ヌ -nu(が)、‐ガ -ga (が)のあとにも付きうる。N の後以外は ru ということが多い。
29.トゥミバ(助詞)と思えば。
30.トゥムティ(助詞)と思って。チャナラワン トゥムティ クイヌ ミヤマジニ フミマユティ イチュル ハティヤ シラン。canarawaN tumuti kuinu mijamazini humimajuti icuru hatija siraN.(波名城里之子琉歌大観)

[001] [002] [003]

管理者へメール ホーム 見出し語検索 標準語五十音別索引 方言五十音別索引 カテゴリー別索引 品詞別索引 ひとつ前に戻る ヘルプ