今帰仁方言音声データベース

品詞別索引:助詞

語彙数:100

1.(助詞)か。疑問をあらわす。体言にはつかない。接続形語尾の長音化とも考えられる。
2.イー(助詞)ねえ。志向形に付いて、話し手の意志を相手に伝える。話し相手をさそう意はない。相手をさそうときはヤーを用いて区別する。
3.(助詞)か。疑問をあらわす「か」で並立助詞として用いられる。対等の関係に立ついくつかの語を並べてそのうちの一つの選択を求める意。疑問の「か」は一般に濁音化するが、並立助詞として用いられる「か」は濁音化しない。
4.(助詞)まで。副助詞。限度を示す。動詞の活用形{3}連体形1(もとの連体形)に付く。
5.(助詞)が。格助詞。〈1〉体言および体言に準ずる形に付いて、つぎの体言を修飾する(連体格助詞)。代名詞・人名・親族呼称・数詞に付く。(イ)代名詞に付く。ただし、ワー(吾)、やー(おまえ)、ー(おまえたち)等は、「ガ」を付けずにワームン(わたしのもの)のように直接体言に付く。場所・方向の指示代名詞にはフマーヌ(ここの)、あマーちヌ(あちらへの)のように「ヌ」が付く。(ロ)童名・人名に付く。(ハ)親族呼称に付く。(ニ)数詞に付く。そのほか、ムルー、ムルカイ(みんな)に付く。(ホ)活用語の準体形に付く。「ヌ」はつかない。〈2〉体言および体言に準ずる形に付いて、主格をあらわす。代名詞・人名・親族呼称に付く。〈1〉の連体格の場合とかならずしも一致しない。(イ)人称代名詞・指示代名詞に付く。(ロ)童名・人名に付く。(ハ)親族呼称に付く。(ニ)活用語の準体形に付く。〈3〉動詞の連用形および助動詞のリン(受身)・スン・シミルン(使役)の連用形に付いて目的をあらわす。
6.(助詞)か。疑問の意をあらわす。[1]係助詞。活用語の「か」の結び({13})で結ぶ。ーガ(何か。どうして)が前に来て、どうして…するかという意のときは連体形1({3})の形で結ぶ。[2]終助詞。活用語の準体形に付く。疑問詞のある文にのみ使われる。
7.ガチー(助詞)<がてら。活用語の未然形または連用形について、…しながら、…でありながらの意をあらわす。ガちナーともいう。スン(来る)に付くときは、サーガちナーになる。
8.ガチナー(助詞)…しながら。…でありながら。接続助詞。ガちーと同じ。
9.カティ(助詞)へ。格助詞。「カ」は「ありか」などの「か(所)」、「てィ」は「いづち(古語)」の「ち」と同系で方向をあらわす。体言および体言に準ずる形に付く。「ち」ともいう。〈1〉移動性動作の目標を示す。〈2〉動作の到着点を示す。〈3〉変化の結果を示す。〈4〉方向を示す。
10.ガディー(助詞)まで。副助詞。マディ(ー)と全く同じ意で、同じように用いられる。マディ(ー)は、一般によく用いられて、ガディーがそれに次ぐ。ヤーきはまれに用いられる。
11.ガナー(助詞)gana<gara<ga'jara。かしら。やら。疑問をあらわす。ゲーラと同じ意で用いる。ガラーともいう。
12.カヤー(助詞)だろうか。かしら。終助詞。疑問の「か」に間投助詞ヤーが熟合している。疑問の「か」は、ガと濁音化しているが、カヤは、濁音化していない。
13.カラ(助詞)から。格助詞。ちャラ・ラとも変化している。現在用いられているカラは、変化しなかった首里・那覇のカラがはいって来たものと考えられる。
14.ガラー(助詞)<がやら。やら。かしら。だか。擬問をあらわす。ゲーラと同じ意だが、使用範囲が狭い。ガナーともいう。
15.ガンナー(助詞)…しながら。動詞未然形に付く。ガちナーともいう。
16.クセー(助詞)係助詞。強く指示して強調する意をあらわす。こそ…であろう、の意。活用語の「か」の結び({13})で結ぶ。
17.グンナー(助詞)もろともに。副助詞。接続する語は限られている。グーナーの変化で、グーは仲間、相棒、同僚を意味し、ナーは、…ずつの意。
18.ゲー(助詞)から。動詞の接続形に付く。
19.ゲーラ(助詞)<かやら。…かしら。…とか。副助詞。不確かな伝聞・疑問をあらわす。疑問の係助詞ガに指定の助動詞の活用形ヤユラの結合したガヤイラ(…だろうか)の変化した形。geera<ga'ja'ira<ga'ja'jura(か+あり+をら)。
20.ゲーリ(助詞)…だとかと。…とかと。ga 'jara di(…かやらと)の転化。
21.ゲンチャミ(助詞)(…して)からに。ゲンナに同じ。
22.ゲンナ(助詞)(…して)からに。接続助詞。動詞の接続形に付く。
23.(助詞)よ。ね。調子をととのえ、注意をうながす間投助詞。文節や文の切れ目に用いられる。サーともいう。
24.サヤー(助詞)間投助詞サに「やー」(おまえ)の結合した間投助詞。注意をうながし訴える意をあらわす。
25.サミ(助詞)活用語の終止形に付く。終助詞。〈1〉強要をあらわす。念をおす意。〈2〉確信をあらわす。断定し強める意。
26.シガ(助詞)が。けれども。準体形に付く「シ」に格助詞「ガ」が結合してできた接続助詞。逆接条件をあらわす。活用語の尾略形につく。
27.セー(助詞)よ。終助詞。尾略形に付く。活用語の準体形語尾siに終助詞'jaの結合したもの。
28.セーカ(助詞)<さえか。さえ。さえ…するのに、の意をあらわす。係助詞。「か」の結び{13}で結ぶ。
29.ダー(助詞)だろうか。文や句の言い切りにつく。
30.ダーシー(助詞)に沿って。に従って。をたどって。副助詞。ダーてィーともいう。

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